「ピッ、ピッ、ピッ。」洗濯が終わりました。
洗濯物を取り出してみると、何か普段と違う気がします。
服にはさわやかな香りがなく、触感も少し硬い。
どうしたのだろうと思ったら、洗剤を入れ忘れていたんです!
こんな場合、もう一度洗濯をやり直すべきでしょうか?
率直に言って「はい、やり直したほうが良いです!」です。
忙しい朝に再度洗濯するのは大変かもしれませんが、お時間があればですが、
洗い直すことをお勧めします。
特に大きな問題が生じるわけではありませんが、やり直すことにはしっかりとした理由が存在します。
以下の記事でご説明しますね♪
洗剤抜きで洗濯をしてしまった場合、再洗濯は必要なの?
洗剤を使わずに洗濯すると、しっかりと汚れが落ちていないことが多いです。
そのため、洗い直すことをお勧めします。
ここでは、洗剤がどのような機能を持ち、どのようにして汚れを除去するのかを解説します。
洗剤の重要な役割
•水が衣類に浸透しやすくする
•衣服に付着した油分を包み込み、衣類から簡単に除去する
•ホコリや粉末状の汚れを衣類から剥がす
•洗浄した汚れが衣類に再付着するのを防ぐ
これらの基本的な機能以外にも、洗剤は除菌効果や漂白効果、肌触りを改善するなど多岐にわたる役割を果たします。
衣類に付着する汚れの種別
我々の衣類に付着する汚れの大部分は、体から分泌されるものであり、主に以下のものが含まれます。
•皮脂や角質
•汗
これらが約70%を占めています。残りの汚れは外部からのもので、
•ホコリや土、砂など
があります。
洗剤が担う役割と衣類の汚れ
皮脂や角質は水には溶けにくいため、これらの汚れを効果的に除去するには洗剤の油分を包み込む力が必要です。
一方で、汗は水溶性であるため、水だけでもある程度は洗い流すことができますが、洗剤が持つ浸透力がなければ、衣類の奥深くの汗までは落としきれない場合があります。
ホコリや土、砂は水に溶けにくいので、これらを効果的に取り除くには洗剤が持つ、粉末状の汚れを剥がす力が求められます。
つまり、汚れの種類に応じて洗剤はそれぞれの力を発揮して衣類をきれいにします。
洗剤なしではほとんどの汚れが衣類に残る
洗剤の投入を忘れると、汗以外の汚れはほぼ完全に衣類に残ってしまいます。
さらに、洗剤がないと、洗濯中に衣類から剥がれた汚れが再び衣類に付着することを防ぐ効果が失われます。
これにより、洗濯機内での衣類同士の接触により、例えば子供のズボンについた泥が他の服に移るなどして、衣類が元よりも汚れた状態になる可能性があります。
柔軟剤の忘れがちな役割
柔軟剤は汚れを除去するために使われるものではありませんので、これを忘れても汚れ残りに関する問題は生じません。
ただし、柔軟剤を入れ忘れると、衣類が特有のふんわり感や香りを失うことになります。
これが気にならない場合、わざわざ洗い直す必要はないでしょう。
洗剤を入れ忘れた際の洗濯対策
再洗濯が最適な解決策
最良の方法は、洗剤を正しく使用して衣類を再度洗濯することです。
これにより、正確に汚れを取り除くことができます。
洗濯を再度行う時間がない場合の対処法
最適な対応は衣類を再洗濯することですが、時間がない場合もありますよね。
そのようなときは、一度衣類を干しましょう。
洗濯機内に洗濯物を放置するのは避けてください。
なぜなら、洗濯機の中でモラクセラ菌などの菌が繁殖し、取り除くのが難しい悪臭の原因となることがあります。
もし時間がなくてすぐには洗い直せない場合、一旦衣類を干して、後で洗い直すかどうかを決めましょう。
干した衣類が目に見える汚れがなく、気になる臭いもなければ、そのまま使用しても問題ありません。
例えば、タオルはその夜のお風呂で、子供の服は翌日に着せるなど、状況に応じて対応するのが良いでしょう。
ただし、洗剤を入れ忘れた場合には汚れが残っている可能性があり、時間が経過すると黄ばみや臭いの原因になることも。
そのため、できれば次の機会には洗い直すことをお勧めします。
洗剤を忘れないための工夫・方法
忘れがちな洗剤の投入を思い出させるために、何か工夫はできないかと考えてみましょう。
目立つ場所にリマインダーを貼る
洗濯機の近くやよく目につく場所に、「洗剤を入れること!」というリマインダーを貼ってみましょう。
視界に入ることで自然と意識が高まります。
例えば、私の場合は食洗機の洗剤をよく忘れがちでした。
夜、食事の後片付けを終えて階上へ行く際に、一階のドアに「食洗機の洗剤を入れる!」というメモを貼っています。
この簡単なメモが何度も私を助けてくれています。
見た目は少し損なわれるかもしれませんが、忘れ防止には効果的です!
洗剤投入口に目を引くシールを使用
目を引くアイテムには自然と注目が集まるものです。
忙しい洗濯時に、ふと洗剤投入口に目が留まれば、「洗剤を入れたかどうか?」を確認するきっかけになります。
実際、子供が遊び心で洗濯機に貼ったキラキラするシールが、その役割を果たしています。
本来ならいずれ剥がすつもりでしたが、このシールがあるおかげで、洗剤の有無をいつもチェックするようになりました。
やはり、目を引くものは注意を促す効果があります。
洗剤チェックの「指差し確認」
鉄道の車掌がプラットフォームで行う安全確認のように、洗剤を投入した後にその場で指差し確認を行う方法です。
「洗剤、ヨシ!」と声に出して確認してみましょう。
この行動を取り入れることで、洗剤の投入を忘れていないか自分自身で確認ができ、忘れた際にすぐ気づくことができるかもしれません。
私自身はまだこの方法を試したことはありませんが、試す価値はあるかもしれません。
終わりに
洗濯機に洗剤を入れる作業は、日常的で自動的に行われがちです。
しかし、他のことを考えていると「洗剤を入れたっけ?」と忘れてしまうことも。
万が一洗剤を入れ忘れてしまったら、忙しい日々を送る自分を労わりつつ、気に病まず再洗濯しましょう。
時間がない場合は、過去の忘れを悔やむよりも、そこは大目に見て洗濯物を干してしまいましょう。
ただし、洗濯機内に長時間放置すると、部屋干し時の嫌な臭いが発生する可能性があるので注意してくださいネ。
洗剤の入れ忘れなんてちっちゃなミスさと、軽く受け止めて、今日も楽しく家事に励みましょう!