お子さんが絵の具で遊んでいる際、洋服に絵の具がついてしまうことがよくあります。
「水彩絵の具は水溶性だから、すぐに落とせるだろう」と考えがちですが、実はそうでもありません。
通常の洗濯では落ちにくい絵の具のシミに対して、意外なアイテムが役立ちます。それは「歯磨き粉」です。
絵の具のシミ取りに歯磨き粉を活用！詳しい手順を解説
子供が絵の具で遊ぶ中で、衣服にシミがついた際の簡単な対処法をご紹介します。
①まず、ぬるま湯（約40～50度）で衣類を浸し、通常の洗濯洗剤を使って手洗いします。これで取れる汚れは先に除去しておきましょう。
②次に、シミに直接歯磨き粉を塗り、古い歯ブラシで優しくこすります。
③その後、水でしっかりと洗い流し、さらに石鹸を用いて揉み洗いを行います。シミが残る場合は、手順2と3を繰り返してください。
歯磨き粉に含まれる研磨剤が汚れを落とす助けとなりますが、研磨剤が含まれていない子供用歯磨き粉では効果が期待できません。
同様にクレンザーを使用することも可能ですが、生地を傷めないよう慎重に行い、素材によっては避けた方が良いこともありますので注意してください。
家庭のアイテムを使った絵の具のシミ取りテクニック
家庭にある普段のアイテムでも絵の具のシミを落とすことができます。以下にその方法を紹介します。
＜用意するもの＞
•使わなくなったタオル
•手指消毒ジェル
•酸素系漂白剤
•重曹
＜手順＞
①シミがある箇所の下に古いタオルを敷きます。
②その上から、手指消毒用のアルコールジェルをシミ全体に広げます。
③酸素系漂白剤と重曹を等量混ぜ合わせたものを用意します。
④作った混合物をティッシュに染み込ませ、シミに軽く叩きつけます。これでタオルにシミが移ります。
⑤それから、熱いシャワーをシミの裏側からかけて流します。
この方法で、シミはかなりきれいになることが期待できます。ただし、シミが古い場合は効果が薄いかもしれません。早めの対処が効果的ですが、シミの程度によっては完全には落ちない場合もありますので、試してみる価値があるでしょう。
絵の具のシミを床や壁から除去する方法
衣服についた絵の具の除去方法は以前に説明したとおりですが、床や壁への対応も重要です。
基本対策：速やかな拭き取りが鍵
汚れを最小限に抑える基本は、発生したらすぐに拭き取ることです。水分をしっかり絞ったタオルを使い、汚れを広げないよう慎重に拭き取ってください。早期の対応が色移りを防ぐのに役立ちますが、完全に除去するのは難しいこともあります。以下の方法を試して、さらに汚れを減らすことができます。
床に絵の具がついた場合の対処法
絵の具がまだ乾いていない場合は、ティッシュで慎重に拭き取ることで綺麗に落とせる可能性があります。しかし、絵の具が乾いてしまった場合は、次の手順をお試しください。
★絵の具用リムーバー：このリムーバーは、筆やパレットから絵の具を除去する目的で設計されており、剥離剤を含むため床にダメージを与える可能性があります。衣類に使用する場合も色落ちのリスクがありますので注意が必要です。
★クレンジングオイル：柔らかい歯ブラシにクレンジングオイルを少量つけ、優しくこすって色を浮かせます。色が浮いてきたらティッシュで拭き取り、その後、繰り返し水拭きをして最後に乾拭きで仕上げます。
床に保護コーティングが施されている場合、これらの処理でコーティングが剥がれることも考慮する必要があります。
壁に付いた絵の具の対処法
壁に絵の具が付着した際も、床の場合と同じように特定の除去剤を使うことで、多少の汚れが落ちることがあります。以前も触れた通り、除去剤を使うと壁紙が損傷するリスクがあるため、使用時は慎重に進めてください。乾燥して硬くなった頑固な汚れには、従来の方法よりも汚れを削り取る方が効果的な場合があります。
カーペットの絵の具シミを落とす方法と事前の予防策
ここでは、カーペットに付着した頑固な絵の具を取り除く方法と、事前にシミを防ぐための対策を紹介します。
カーペットに付いた水性絵の具を落とす手順
＜必要なもの＞
•クレンザー
•中性洗剤（台所用）
•歯ブラシ
•古いタオル
•水
＜落とし方＞
①水で薄めた中性洗剤を浸したタオルで絵の具をたたき拭く
②絵の具が付いた部分にクレンザーを適用し、歯ブラシで優しくこすり取る
③湿ったタオルでクレンザーを拭き取り清掃完了
カーペットに付いた油性絵の具の対処法
＜必要なもの＞
•除光液
•中性洗剤（台所用）
•古いタオル
•水
＜落とし方＞
①除光液を直接絵の具に塗り、しばらく放置する
②水で薄めた中性洗剤を浸したタオルで絵の具を拭き取る
③最後に湿ったタオルで表面を綺麗にする
これらの方法でカーペットの絵の具を取り除くことが可能ですが、完全に元通りになるとは限りません。
シミが付かないよう予防する方法としては、以下のような対策が効果的です：
•カーペットの近くで絵の具を使わない
•使用する際はカーペットを避けるか、取り除く
•カーペットの上で作業する場合は、レジャーシートや厚手のビニールを敷く（新聞紙は染みる可能性があるため不向き）
シャツの絵の具シミ除去法と難しい素材について
シャツについた絵の具を落とす方法については、以下の手段が効果的です：
•歯磨き粉
•アルコールジェル
•酸素系漂白剤
•重曹
これらを使用してシミを除去することができます。ただし、絵の具の乾燥状態はシミが落ちやすいかどうかに大きく影響します。絵の具がついたら速やかに洗うことが、最も重要な対処法です。
絵の具のシミ取り方法の要点
これまでの説明で、絵の具のシミ取り方法についてさまざまなアプローチを見てきましたが、ここでいくつかの重要ポイントをまとめます。
•シャツなどの衣類についた絵の具は、歯磨き粉やアルコールジェル、酸素系漂白剤、重曹を使用して除去可能です。
•床や壁についた絵の具は、絵の具リムーバーやクレンジングオイルを使ってある程度落とすことができますが、素材を傷めるリスクもあるため注意が必要です。
•カーペットに付いた絵の具は、クレンザーや中性洗剤を使用して取り除くことができるとされています。
